北海道帯広市の事業創発拠点「LAND」

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令和5年度とかちビジネスチャレンジ補助金の採択者が決定しました!

公益財団法人とかち財団は、十勝管内の事業者への支援を目的とした補助金事業、「令和5年度とかちビジネスチャレンジ補助金」の採択事業者を決定いたしました。

とかちビジネスチャレンジ補助金は、十勝地域で起業・創業する方や、既存事業の競争力・生産性向上に取り組む挑戦的な企業をより多く輩出することを目的としています。「新たな価値」を創出しようとする起業家や、先導的な「ものづくり・サービス」に取り組む中小企業などに資金の支援を行います。対象者は十勝管内に主たる事業所がある事業者となり、補助上限額はアーリーステージ(設立5年以内の事業者(設立予定を含む))が300万円(補助率:10/10)、グロースステージ(設立6年以上の事業者)が400万円(補助率:2/3)で、事業を拡大成長させる上で必要と認められる経費を対象としています。

本年度も外部選考委員による最終審査を実施し、一次審査を通過した事業者が、事業内容や事業に対する自らの想いや考え方を発信する面談選考に挑み、事業の成長性や熱意・意欲、地域への波及効果などの評価が高かった4者を採択いたしました。

令和5年度とかちビジネスチャレンジ補助金 採択事業者



①株式会社スマヒロ(帯広市)


(左)株式会社スマヒロ 北川宏さん、(右)公益財団法人とかち財団 理事長 金山紀久



事業概要


株式会社スマヒロは「圧倒的におもしろいメディアが十勝を救う」というコンセプトのもと、デジタルメディアの力で十勝のあらゆる課題を解決する会社として2022年7月に設立しました。スマヒロは、メディア会社として情報(information)を発信し続けながら、最新の技術(technology)と掛け合わせることで、従来のIT企業とは一線を画す、新しいIT(Information technology)メディア会社を目指しています。主な収益はWebメディアの開発・運営、記事・動画などコンテンツ制作です。



とかちビジネスチャレンジ補助金を活用して実施する事業


2023年5月12日、北海道十勝に特化した求人マッチングWebメディア「TCRU(ティクル)」をオープンさせました。ティクルは、十勝最大の課題「人材不足」を解消し、十勝の発展に寄与するメディアです。今後は、とかちビジネスチャレンジ補助金を活用し、TCRU事業をスケールさせるためのAPI機能、給与アルゴリズム機能、SaaS化などのシステム開発や、人事部や広報部がなく、自ら記事や動画といったコンテンツを制作できない企業向けに取材・記事作成支援のサポート部を設置するほか、TCRUを広めるための広告宣伝に活用させていただくことで、十勝の課題である「人材不足」解消に少しでも近づけていきます。



②株式会社New Pan Hokkaido(帯広市)


(左)株式会社New Pan Hokkaido 長尾裕樹さん、(右)公益財団法人とかち財団 理事長 金山紀久



事業概要


株式会社New Pan Hokkaidoは、北海道農畜産物の商品開発・サービス開発、海外市場への販売・輸出事業を行っています。アジア各国にあるグループの販売機能を活かして、十勝の牛肉、農産物を中心とした商品の輸出販売が現在のメイン事業になります。牛肉の輸出体制の構築のため、佐々木畜産株式会社(帯広市)とSSBEF「佐々木牛輸出連合会」(帯広市)を設立しており、北海道内の牧場から生体で購入し、海外の消費者にお届けできるまでの体制を構築しています。



とかちビジネスチャレンジ補助金を活用して実施する事業


十勝産の農畜産物の付加価値・知名度をより向上させるために構築した「Beef Scope System」のサービスの改良・世界への情報発信を実施します。具体的には、会社の社名由来でもあるスローガン「Dish to Farm」(New =牛、Pan=料理)の理念の元、それぞれの牛の「牛生」(血統・繁殖・肥育・加工・流通・消費まで)をBlock Chain やDXなどWEB3領域の技術を活用して記録、こだわりの生産情報を映像演出などの手法で可視化してQR CODEを発行。実際に食される消費者の皆様には携帯電話のSCOPEを通して、そのこだわり(BEEF STORY)を理解しながら、食材を体感していただけます。十勝の食材を通して背景にあるこだわりも世界の食卓にお届けし、十勝のファンを増やします。



③株式会社十勝平野蒸溜所(幕別町)


(左)株式会社十勝平野蒸溜所 宮澤嘉裕さん、(右)公益財団法人とかち財団 理事長 金山紀久



事業概要


株式会社十勝平野蒸溜所は、お酒のスピリッツを製造する蒸溜所です。十勝の素晴らしい自然を味に取り込んだ、こだわりの「クラフトジン」や北欧諸国で親しまれているスピリッツ「アクアビット」を製造します。また、民間開拓の歴史があり、今もなおフロンティア・スピリッツ溢れる十勝の新しい文化として「スピリッツを楽しむ文化=十勝スピリッツカルチャー」を創造します。その推進のため、スピリッツを基軸として、十勝の食、自然、そして文化を一体で楽しむガストロノミーツーリズムなどのイベントプロモーション事業を実施します。



とかちビジネスチャレンジ補助金を活用して実施する事業


全国的なクラフトジンブームに対抗するためには、製造する商品は、良品質はもとより地域性や独自性などの差別化が必要です。十勝の農林水産物(ボタニカル)を使用した十勝ならではのスピリッツのレシピ開発と試作品の製造、良質な商品を製造するための設備を導入します。また、お酒はあくまでも嗜好品であるため、その価値を知ってもらわないと販売に繋がりません。消費者の方に商品価値を効果的に伝えるためのブランディングを確立するとともに、スピリッツ(クラフトジン)の薫りや味わいを気軽に体験することができるコンテンツを開発します。



④株式会社なまら十勝野(芽室町)


(左)株式会社なまら十勝野 小山勉さん、(右)公益財団法人とかち財団 理事長 金山紀久



事業概要


株式会社なまら十勝野は、十勝管内19戸の農家で運営している農産物販売会社です。『受け継がれた生命の誇りを未来に繋ぐ』『すべての仲間と認め合い世界を笑顔にする』という理念を中心に置き、『安心、安全、美味しいを当たり前にする』というミッションの元、SNSでの発信、生産現場への視察受け入れ、GAP取得、新規野菜の栽培、企業との産地化への取り組み、スキルアップ研修等、様々なことに挑戦している生産者グループです。



とかちビジネスチャレンジ補助金を活用して実施する事業


現在、十勝産のさつまいもが求められている状況で、昨年度から新たにさつまいもの栽培に挑戦しています。今回の補助金で、さつまいも洗浄機とさつまいも選別機を導入します。さつまいもを洗浄し規格選別することで、十勝産さつまいもを流通させるノウハウを作り、十勝全域で高品質なさつまいも栽培、販売を確立させ、地元の事業者と一体となって、さつまいもを産地化していきます。





とかち財団では十勝全体の産業振興による地域経済への波及効果を目指し、本補助事業に留まらず起業創業支援・人材育成に力を入れて参ります。

お問い合わせは、とかち財団 事業創発支援部 事業創発グループ/LAND(TEL0155-67-7895)まで。

■リンク
【特設ページ】とかちビジネスチャレンジ補助金
【Facebookページ】とかちビジネスチャレンジ補助金

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