北海道帯広市の事業創発拠点「LAND」

  1. ホーム
  2. 発見する!
  3. サポート
389

帯広発明協会

事務局

#22「知財は自社の取り組みの付加価値を高め、選ばれやすくなるための武器になる」

十勝の事業創発につながる企業の取り組みを、LANDスタッフが取材し掲載する「LANDSCAPE」!

LANDを会場として、毎月第3水曜日に無料の「発明相談会」を実施している帯広発明協会。知財の相談に乗ってくれる団体ですが、一体どんな取り組みをしているのか? 実際にどんな相談に乗ってくれるのか? 根掘り葉掘り聞いてみました!

帯広発明協会 事務局

帯広発明協会事務局 林 雪絵さん

帯広発明協会とは?
発明考案、創意工夫の思想涵養を図り、社会の文化進展に寄与することを目的として、当時の帯広市長の呼びかけにより昭和23年に設立。事務局は帯広市役所内に設置されており、毎月第3水曜日にLANDにて無料の「発明相談会」を実施中(予約優先)。

創立75年!知財のお悩み相談から普及啓発まで

―――まずは「帯広発明協会」について教えてください。

(林さん)帯広発明協会は一般社団法人北海道発明協会の帯広支部として、昭和23年に当時の帯広市長の呼びかけで設立されました。ものづくり分野の産業を盛り上げていくことが目的で、北海道には札幌、旭川、小樽、函館、帯広の5団体があります。帯広発明協会には、現在法人、個人合わせて35名の会員がいます。

―――具体的に、どんな取り組みを行っているのでしょうか?

(林さん)毎月第3水曜日にLANDを会場に開催している「発明相談会」で、十勝管内の個人や事業者さんの、知的財産(知財)に関するお悩みのご相談に対応しています。その他、会員向け冊子の発行や、知的財産に関連するセミナーの開催などを行っています。また、会員企業やメーカーの工場などの先進地視察や、普及啓発を目的とした高校への図書寄付など、発明考案や創意工夫から社会の文化発展に結びつけるための幅広い取り組みを行っています。

―――北海道発明協会は会員組織ですが、非会員の方でも「発明相談会」を利用できるんですね。

(林さん)はい。「発明相談会」は無料ですし、会員か非会員かに関わらず、協会が開催している企業視察などの取り組みにも参加できますので、お気軽にお問い合わせいただければと思います。

―――LANDで毎月開催している「発明相談会」では、どんな方に相談ができて、林さんはどんな役割を担っているのでしょうか?

(林さん)専門家である弁理士の先生と、北海道発明協会の職員がペアになって相談に対応しています。私は帯広発明協会の事務局として、受付対応や会員の方々への情報提供、総会や懇親会の理事会などを行っています。

LANDでの発明相談会の様子

他社の権利侵害から、主婦の実用新案まで幅広くカバー

―――相談会ではどんなことが相談できるんでしょうか?

(林さん)知財というと、ハードルが高く聞こえてしまうかもしれませんが、例えば「新商品を開発してこんな名前を付けようと思うんだけど、他社の権利を侵害していないか心配で、事前に調べておきたい」といった内容や、「こんなことを思いついたんだけど、特許を取れませんか?」といったご相談、また、主婦の方の実用新案権(※物品の形状、構造または組み合わせに係る考案を保護するための権利)など、気軽な内容からご相談いただくことが可能です。

―――どんな知財相談が多いんでしょうか?

(林さん)新商品開発に関連した商標や権利侵害に関する相談が多いです。以前、「気づかないうちに他者の権利を侵害してしまっていた」ということで相談に来られた方は、知人の方が先に気付いて指摘してくれたそうです。商標は登録後、10年で更新を迎えます。その際、登録時のカテゴリーをそのまま残すか、残さないか、などのご相談もあります。ご自身ではわからない、気づかないこともあると思いますので、専門家に相談できる「発明相談会」を、気軽に利用してもらいたいです。

―――相談に来られる方はどんな方なのでしょうか?

(林さん)幅広い方にご利用いただいていますが、業種で言うとものづくり関連の企業が多く、内容としては生産技術の特許に関するご相談が多いです。個人の方では、例えば実用新案であれば、主婦の方から、家事や育児に関するライフハック的な内容のご相談もありました。過去には赤ちゃんのおむつ替えに関する内容もあったようです。  個人の方のご相談の場合、知財を元に起業するケースもあると思いますが、知財を権利化して企業に持ち込むなどのケースもあるようです。

知財は自社の取り組みの付加価値を高め、選ばれやすくなるための武器になる

―――他者の権利侵害を防いだり、自社ブランドや技術を守るなど、知財を転ばぬ先の杖として「守り」に活用するケースと、特許など権利化した知財を利益に結びつける「攻め」に活用するケースがあると思いますが、発明相談会で多いのはどちらなのでしょうか?

(林さん)「守り」に活用するケースのご相談が圧倒的に多いです。何かが起こってからではなく、トラブルになる前の保険として、知財を捉える方も多いと感じます。特許庁のWEBサイト「J-PlatPat」では、特許、実用新案、意匠、商標等の知財の所有状況を無料で調べられますので「気になったら調べてみる」くらいの感覚で、普段から知財に親しんで欲しいと思います。

―――「知財は難しそう」「自分には縁が無さそう」と思う人こそ、自分で気軽に調べたり、発明相談会に参加するメリットがありそうですね。知財を味方につけて、ビジネスを活性化するには、どうしたらいいでしょうか?

(林さん)先ほどの話の「守り」への活用だけだと、知財の権利化はどうしても後回しになりがちです。申請や登録にはもちろんコストがかかりますし、すぐに利益を生む取り組みに比べて、二の次になってしまうのは仕方ないと思いますが、知財は自社の取り組みの付加価値を高めるもので、競合と比べられた時に自社が選ばれやすくなるための武器にもなり得ます。まずは自社のコア事業の部分だけでも知財化しておいて、事業が軌道に乗ってきたら、周辺の関連する分野の知財もおさえるなど、段階を踏むことで、ビジネスの活性化につながるのではと思います。名称は「帯広」発明協会ですが、十勝19市町村の皆さんにご利用いただけますので、まずはお気軽にご相談ください。

転ばぬ先の杖のみならず、自社ビジネスを活性化するための武器が、知財。個人から大企業まで、同じ立場で活用できるものです。地域内で気軽に相談できる場があることが、とても心強く感じました。帯広発明協会さんのお取り組みに関心をお持ちの方、LANDでも毎月「発明相談会」を開催していますので、ぜひ帯広発明協会さんにお気軽にお問い合わせを!

LINK

帯広発明協会

協力

帯広市経済部経済企画課、フードバレーとかち推進協議会

お問合せ

この記事に関するお問合せはLANDまでお気軽にどうぞ!


関連記事

↑ページ先頭へ